運動だけがリハビリではありません

介護福祉士

平成30年の介護福祉士の国家試験問題

世界保健機関(WHO)によるリハビリテーションの定義で、「利き手の交換」が該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
①職業的リハビリテーション
②医学的リハビリテーション
③経済的リハビリテーション
④教育的リハビリテーション
⑤社会的リハビリテーション

正解は↓↓↓

 先日デイサービスの利用者の方に「リハビリ」って体を動かして、力をつけるだけではないんですよとお話したら、「え、そうなの?」とおっしゃっていました。また、一般的なイメージとして、もんでもらうことや電気を当ててもらうこと、何かをしてもらうことが「リハビリ」というイメージをお持ちの方がとても多かったです。
 リハビリテーションは、WHOの定義(1981年)では

 リハビリテーションは、能力低下やその状態を改善し、障害者の社会的統合を達成するためのあらゆる手段を含んでいる。
 リハビリテーションは障害者が環境に適応するための訓練を行うばかりでなく、障害者の社会的統合を促す全体として環境や社会に手を加えることも目的とする。
そして、障害者自身・家族・そして彼らの住んでいる地域社会が、リハビリテーションに関するサービスの計画と実行に関わり合わなければならない。

 なんだかわかりにくい日本語訳になっていますが、『リハビリテーションは障害者が環境に適応するための訓練を行うばかりでなく』というところが、もんでもらうことや電気を当ててもらうことだけではないということがわかると思います。

 利き手交換とは、右利きの方が左手で鉛筆を使って文字が書ける練習をしたりすることです。このようなリハビリは医学的リハビリテーションと呼ばれています。リハビリテーションの一部であって全体ではないのです。

 リハビリテーションの語源はラテン語で、re(再び)+ habilis(適した)、という意味を示します。全人間的復権という言葉がよくつかわれます。
 
 最近、デイサービスの外の小さな畑ができました。畑の様子を気にして、利用日以外にものぞきにきてくださったり、ご自宅にあった畑道具を持ってきてくださったりと日常生活に変化が生まれています。畑をしている自分は、加齢で何もできなくなった自分ではなく、『自分もできるんだ』という自信を持った自分となり、利用日以外にも『畑づくり』という作業が支えになっているのだと思います。
 作業療法という手段で、リハビリテーションを行ったことになります。

正解は②でした。

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