精神症状の評価尺度とは

第56回作業療法士国家試験問題（2021年2月21日実施　午前）

問題13
　76 歳の女性。物忘れのために日常生活で失敗が目立った。最近、夫の浮気を疑うようになり、顔を合わせると興奮し物を投げるなどの行為がみられる。息子が誤りであることをいくら説明しても納得しない。
　この患者の精神症状を評価する尺度として適切なのはどれか。

1． HRS-D
2． NPI
3． POMS
4． SANS
5． SDS

答え　２　

NPIは、Neuropsychiatric Inventoryは、認知症患者における BPSD に関する情報を得ることを目的として 1994 年に Cummings らによって開発されました。
HDS-Rを選びたくなりますが、設問には精神症状を評価する尺度について尋ねられていますので、NPIが正解と言えます。

POMSは怒り、混乱、抑うつ、疲労、緊張、活力、友好などの7つの尺度で気分状態を総合的に評価します。

SANSは陰性症状評価尺度と言われ、陰性症状の評価尺度です。

SDSはうつ性自己評価尺度を意味します

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