2021年公認心理師試験問題
問題062
22歳の男性A、大学4年生。公認心理師Bが所属する大学の学生相談室に来室した。 A は、六つの企業の就職面接に応募したが全て不採用となり、就職活動を中断した。その後、就職の内定を得た友人が受講している授業に出席できなくなり、一人暮らしのアパートに引きこもりぎみの生活になっている。Aは、”うまく寝付けなくなって、何事にもやる気が出ず、自分でも将来何がしたいのか分からなくなって絶望している”と訴えている。
B のAへの初期対応として、最も適切なものを一つ選べ。
1 就職活動を再開するよう励ます
2 抑うつ状態のアセスメント行う
3 保護者に連絡して、Aへの支援を求める
4 発達障害者のための就労支援施設を紹介する
5 単位を取得するために、授業に出席することを進める
答え 2
抑うつの評価には、簡易抑うつ症状尺度(Quick Inventory of Depressive Symptomatology:QIDS-J)というものがあります。
16項目の自己記入式の評価尺度で、うつ病の重症度を評価できるほか、アメリカ精神医学会の診断基準DSM-IVの大うつ病性障害(中核的なうつ病)の診断基準に対応しているという特長を持っています。
精神科医のJohn Rushによって開発され、世界10カ国以上で使用されています。
毎日コツコツなりたい自分に一歩前進!
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