第56回作業療法士国家試験問題(2021年2月21日実施 午前)
問題14
50 歳の男性。アルコール依存症。大学を卒業後、就職したころから飲酒が始まる。転勤で一人暮らしになってから飲酒量が増加し、仕事もやめ昼夜問わずに飲み続けるようになった。その後、精神科病院を受診し入退院を繰り返す。主治医には「酒はもうやめます」と言いながらも退院後に再飲酒していた。作業療法士には「酒をやめたいのは本当だが、退院しても仕事が見つからないのでつい飲んでしまう。何とかしてほしい」と話す。
この患者の心理状態として最も適切なのはどれか。
1. 否 認
2. 共依存
3. 両価性
4. 自己中心
5. 刹那主義
答え 3
両価性とは、同一の対象に対して相反する感情、とくに愛と憎しみが同時に存在している状態のことをさします。
コメント