事例よりPTSDについて

公認心理師

2021年公認心理師試験問題

問題76
 20歳の女性A、大学3年生。Aは母親Bと精神科を受診した。B によると A は1か月前に親友が交通事故にあうのを目撃してから、物音に敏感になり不眠がちで、些細なことでイライラしやすく、集中力がなくなったという。一方、初診時にAは、”事故のダメージは無い。母が心配し過ぎだと思う”と声を荒げ、強い調子でBや医師の話を遮った。医師の依頼で公認心理師 C が、Aの状態把握の目的で心理検査を施行した。検査用紙を渡すと、Aはその場で即座に記入した。結果は、BDI−Ⅱは 10 点、IES-Rは9点であった。

C が Aの心理検査報告書に記載する内容として最も適切なもの一つ選べ

1 心理検査の得点やBの観察、Aの様子からはPTSDが推測される

2 心理検査の得点からは AのPTSDの可能性は低いため、支援や治療が必要なのは過度に心配する B である

3 心理検査の得点からはPTSDの可能性が高いが、Aが否定しているため、結果の信憑性に問題がある

4 検査の得点からはPTSDの可能性は低いが、その他の情報と齟齬があるため、再アセスメントが必要である

福がカエル


答え 4

BDI−Ⅱは、アーロンT.ベックによって作成されました。ベックうつ病インベントリは、21問の多肢選択式自己報告インベントリで、うつ病の重症度を測定するために最も広く使用されている心理測定テストの1つです。

イベントスケールの影響-改訂(IES-R)は、外傷性イベントによって引き起こされる主観的な苦痛を評価する22項目の自己報告尺度です。 

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