私はケーナという笛を毎日吹いています。
吹いていると言っても、わずか数秒音を鳴らす程度です。
しかしながら、今日で2年毎日欠かさず音を鳴らしています。
以前、デイサービスにかよっておられるある方が「以前ケーナを吹いていた」とお話になられました。私が「もう一度なさってはいかがですか?」と問いかけると、「あなたがするならいいわよ」というような会話になりました。
それから毎日少しずつ音を鳴らし続けています。そのような取り組みがあるとき、デイサービスで楽団をつくることのきっかけとなったのです。
笑顔交響楽団と名付け、音楽が好きだけど・・・と自信がない方を中心に、下手を楽しむ、発表会では5回以上はかならず間違えることを規則として、スタートしました。
第56回日本作業療法学会のポスター発表をさせていただくことにもなりました。
上手でなければならないという価値観から、健康でなければならないという価値観が生まれ、高齢になり年老いていく事は健康の喪失、価値の喪失で希望が生まれないという流れになってしまいます。
上手でなければ、健康でなければ、ではなく少しでも下手を楽しむ、できないを楽しむ価値観があっても良いかと思いまして、楽団のコンセプトにいたしました。
下手を楽しむ
そんな人間に私もなりたいです
よしとも
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