お一人暮らし高齢者は介護度が低く出がち

一人で頑張ってしまう ケアマネ

平成26年ケアマネジャー試験問題より

第14問 要介護認定の認定調査票(基本調査)について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 買い物は、含まれる。
  2. 徘徊は、含まれない。
  3. 点滴の管理は、含まれない。
  4. 家族の介護力は、含まれる。
  5. 外出頻度は、含まれる。

正解は一番下↓↓↓

要介護認定について

 要介護認定は、調査員の認定調査票と主治医の意見書を、『コンピューター』で処理して、1次判定という結果が出ます。
 その1次判定の結果をもとに、介護認定審査会という場で『人間』が総合的に判断して、2次判定となり介護度が決定します。

 認定調査票とは、調査員が高齢者のご自宅へ行き、その生活状況を評価しまとめたものになります。

 

お一人暮らしの高齢者は要介護度が低くなりがち?

 私も介護認定審査会で毎月介護認定に携わらせていただいていますが、特に『コンピューター』で判定される、1次判定結果が、お一人暮らしの方は実際の生活状況より低く認定されてしまうことが多いと感じます。

 その理由として、一人暮らしの高齢者の中には頼れる人がいないから自分で何でもしなくてはいけない、と思われていることもあると思われます。

 介護保険を使うために、介護認定を受ける必要がありますが、その時にいつも以上にがんばって調査員の方に伝わってしまうのかもしれません。調査員はそれを加味して、調査票には特記事項を書くことができるので、一人で出来るけども心配なら心配、不安なら不安ときちんと気持ちや現状を正直に伝えることが重要になります。また、主治医の先生にも同じように、伝えることが必要です。

一人で頑張ってしまう

 例えば、移動スーパーを利用すれば買い物ができる、と調査員の方に話したとします。でも、実際買い物はできても、ふらつきがあり買い物した品物は店員さんの手を借りて自宅に運び入れてもらわないといけない状況だったりします。『出来る』、『出来ない』だけで伝わってしまわないようにするとより正しく伝わります。

 どこに『人の手がいるのか、手間がかかるのか』をきちんと伝えるようにすると良いです。

 その時のコツとしては、調査を受ける前日、病院を受診する前日に、メモでもいいので伝えたいことをまとめておくと良いと思います。その場の雰囲気でなかなか思っていることを伝えられないこともあるかもしれません。

正解は1.5でした。

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