広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)の特徴とは

作業療法士国家試験

第56回作業療法士国家試験問題(2021年2月21日実施 午前)

問題43
 広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)について正しいのはどれか。

1. 聴覚過敏は稀である。
2. クレーン現象がみられる。
3. 注意欠如・多動性障害は合併しない。
4. 視覚情報より聴覚情報への注目の方が優位である。
5.4〜5歳で「サリーとアン課題」ができるようになることが多い

答え 2

クレーン現象とは、保護者など他人の手を取って物を指したり、取らせたりしようとする行為のことといわれています。

サリー・アン課題では、
① サリーとアンの二人が部屋の中で遊んでいます。
 ② サリーは自分の人形をカゴの中に入れて部屋を出ます。
 ③ サリーが出ていった後に、アンはカゴの中の人形を自分の箱の中に隠しま す。
 ④ 部屋に戻ってきたサリーは、もう一度人形で遊ぶためにどこを探すでしょう

 このテストは、3歳児(平均で3歳6か月) では過半数以上が「箱の中を探す」と、自分の見たままで答えます。
 4歳児(平均で4歳6か月)では逆転して過半数が「カゴの中を探す」と答えられるようになり、就学する6歳では95%以上の子が正答できるようになります。

 三歳児では思ったほど、「自分以外の立場になって考える」ことより、直接自分が目で見たことで判断してしまうようですね。

なりたい自分にコツコツ前進!

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